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ビニールハウス等の設備投資にはどれくらいお金を掛ける?

こんにちは、新規就農者に特化し

家計のお金問題の解決をお手伝いしています

農業専門ファイナンシャルプランナーの西田凌です!

 

 

早速ですがGPEC行ってきました!

いやぁ、とても勉強になりました。

普段雑誌や本で今どきの農業機械について

は情報収集をしているので

 

こんなものがあるのか!!!

 

というような

大きなギャップはありませんでしたが

やはり実際に

目で見て、触って、聞いたり

しないと

分からない事、気づかない事があるな

という事につくづく思いました。

 

目次

GPECって?

 

ところで新規就農の方には

GPECってそもそも何よ?

という方もいらっしゃると

思います。

 

HPのリンク先を貼っておくので

そちらを見て頂ければすぐわかると

思いますが

施設園芸・植物工場展という名の通り

施設園芸の農業に特化した

展示会となっています。

 

今回は2年ぶりに開催という事で

毎年あっているというわけではないようです。

 

また是非行きたいなと思いました。

(やはりトマト栽培関係の出展が多かったです)

 

さらに今回は合わせて

スマートアグリソリューション

 

というのも一緒に開催されていまして

 

今流行りの

ICT

IOT

AI

といったIT技術を使って

効率化や省力化していきましょう

という内容でした。

 

個人的な感想としては

生産性の上がる投資であれば

やりたいと思っていますが

僕がやろうと思っている

アスパラガス栽培では

少し過剰スペックなものが多く

 

あれとこれだけあればいいのになー

 

というものが多かったです。

今月のアグリジャーナルの記事でも

ようやく導入期に入ったとのことだったので

これから各社さらに改善して

もっと商品、サービスが

よくなっていくと思われます。

実際にメーカーさんに話を

伺っていたら、そのように

考え開発中だという所も

ありました。

 

GPECに似たような

施設園芸のイベントは

ちょくちょく開催されているので

行かれた事が無いかたは

是非一度足を運ばれてみてはどうでしょうか?(^^)

 

 

 

では本題ですが、タイトルにも書いた

設備投資にいくらお金を

回したらいいのか?

 

というよりも

設備投資はいくらまで

なら大丈夫か?

 

という

僕のブログでは珍しい

「経営のお金」

をこの機会に自分の思考の整理と備忘録を兼ねて

少しやっていきたいと思います。

 

※このブログでは農家に関わるお金を

「経営」と「家計」に分けて書いています。

詳しくはこちらをご覧ください。

当ブログ農家の家計簿について

 

 

設備投資の割合

 

作物によって違いがあると思いますが

売り上げに対する設備投資費用(減価償却費)

16%~20%程度までに収まる事がいいと言われています。

 

これから新規就農したいという方は

特に最新の機械等を取り入れたいと

考える方が多いと思います。

 

要はその導入した機械で

設備投資費(減価償却費)が上がっても

生産量が上がればその比率も下がるので

導入するメリットはあると言えます。

(その代わり生産性が上がった事による

労働賃金が上がったりする分も考慮が

必要となります)

 

注意点として、最新の機械には

単に労働の省力化の役割しか担わない

機械もあります。

 

例えば僕の場合でいくと

アスパラガスは多収の為に

水の管理(灌水)がとても重要になります。

経験や知識、そして時間がある方は

特に機械を導入しなくても

多収できます。

 

しかし、新規就農者の場合

経験や知識が無い上に作業にかかる

時間が長くなるので時間もありません

なので、灌水の機械を導入しようと

考えると思いますが

今世の中には

タイマー式と完全自動タイプがあり

 

タイマー式の場合

何時にこれくらい水をやるようにとセット

でき作業時間の省力化ができます。

ただ、この場合は結局自分の

知識と経験で判断しないといけないので

多少は生産性のアップには繋がるかも

しれませんがそこまで大きな効果は

期待できないと思われます。

つまり、設備投資費(減価償却費)は

上がっても売り上げは上がらないので

売り上げに対する設備投資の

比率だけ上がる可能性が高いです。

つまり働く時間も短くなりますが

その分儲けが少なくなるという事です。

 

それに対して

完全自動化の場合は

タイマー式に比べてさらに設備投資の

費用は上がります。

ですが、水の量や肥料の量等も

日射データや土壌データを

機械がある程度判断し調整してくれるので

知識や経験の無い新規就農者でも

水やりに関しては一気にある程度の

レベルになると思われます。

 

そうすると

一人前になるスピードが速いという事は

導入しなかった場合と比べて

その数年間分で売り上げが上がった分が

設備投資費より多ければ導入を検討してもいいでしょうし

もしベテランレベルの質と収量が取れるようになるのであれば

投資分は1年や2年で元が取れる(回収できる)上に

省力化のおまけでついてくるので

導入しないわけにはいきませんよね。

 

 

つまり簡単に言えば

中途半端に省力化に設備投資をするより

余計お金が掛かっても省力化+生産性が上がる

機械を導入した方が良い場合があります。

なので、大事なのは機械の値段がいくらなのか

ではなく費用対効果の効果の部分

何なのかを明確にし自分の基準で

設備投資を決めていく必要があります。

その上限の基準が先に述べた

16%~20%程度までという事になります。

 

細かい計算が必要になりますが

施設を建てる場合

特に新規就農者の場合は

これからの経営を大きく左右する事に

なりますし、補助金の関係等もある為

最初に入念に計画を立てたいところですね。

 

※余談ですが経営がうまくいってる時は

明らかに機械を導入した方が余計にいい場合でも

なかなか今までの行動を変える事が人はなかなか

難しくなり、結局導入しないという事があります。

これは心理学的に現状維持バイアスというものが働いている

為と言われています。

興味のある方は検索されてみて下さい!

経営の参考になるかもしれません(^^)/

 

では最後までお読み頂き

ありがとうございました!

しっかり経営計画を立てて

皆で稼げる農業目指していきましょう!(笑)

 

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