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農家の幸せはお金で買える?稼げる農業は本当に必要なのか

こんにちは、農家の方に特化して家計のお悩み解決をお手伝いしています

農業専門ファイナンシャルプランナーの西田凌です!

 

さて、今回はタイトルにもあるように「お金」「幸せ」の関係について少し書いていきたいと思いますが、

 

その前に質問です。

 

あなたは幸せはお金で買えると思いますか?

 

 

ほとんどの方は

「お金が無くても幸せだ!」

「お金で幸せなんか買える訳が無い!」

と思ったかもしれません。

 

 

では少し意地悪かもしれませんが、その根拠は何なのでしょうか?

 

もちろん、僕自身も「お金を持っている=幸せ」ではないと思っています。

 

普段生活をしている上で幸せだなと感じる事は多々ありますが、

 

・それって本当に幸せだと感じているのか?

・自分を騙してるだけじゃない?

・お金を持ったらもっと幸せなんじゃない?

 

ともし意地悪なお金持ちに言われたら少し自信が無くなっていたかもしれません(笑)

 

 

ただ、その問いに対する明確な答えを「幸せをお金で買う」5つの授業という本を読んで改めて認識しました。

※著:エリザベス・ダン氏、マイケル・ノートン氏(KADOKAWA発行)

 

この本のおかげで、今では僕自身は幸せはお金で買えると思うようになりました。

 

ただ、正確に言えば「幸せになる為にはお金の正しい使い方がある」と言った方が正しいかと思います。

 

もちろんそれはお金を沢山使うという訳では無く、お金に対するちょっとした考え方や使い方で幸せになる為の5つの原則を伝えてくれるものです。

この5つの原則は何となく頭の中で分かっていた事などを明確にしてくれるものでした。

 

詳しい内容は是非一度本を手に取って頂きたいのですが、書籍自体は絶版になっていて、中古品でも6000円以上のプレミア価格となっていますorz(笑)

ただ、kindle(電子書籍)は定価で買えますし、僕は近所の図書館で借りたので無料でしたので、そちらを利用されるといいかと思います。

 

 

今回はその概要だけ少しお伝えして、僕が特に面白いなと思った事を農業の話と絡めてお話出来ればなと思います。

前半は簡単に本から学べる幸せになれるお金の使い方の話をして、後半はそれを踏まえて最近多くなってきている観光農園の話や稼げる農業について幸福の観点から書いていきますね。

 

 

目次

幸せをお金で買う5つの原則

 

この本の中では、幸せをお金で買う為には5つの原則があると言われています。

【5つの原則】

 

1、経験を買う

 

2、ご褒美にする

 

3、時間を買う

 

4、先に支払って、後で消費する

 

5、他人に投資する

 

並べてみると当たり前と思うかもしれません。

 

本書でも人は子供の頃から沢山の経験をさせられたり、ご褒美に取っておきなさいと言われたり、他人に自分の物を分け与える事を教えられてきましたと言っています。

でも、大人になるとそれが出来ない人が多く、その理由なども書かれていました。(本人が気づいていないというパターンも)

 

これらの原則を用いることで、なぜ人は幸せに感じるのか、実験や心理学の観点から丁寧に解説された本になっているので、

最初に書いたように他人から何を言われても、自分の中にあるお金と幸せに対する価値観がブレない芯を作る事が出来るようになるでしょう。

 

 

経験を買うのが幸せに感じるのは

また、僕の中で特に心に残ったのは1つ目の原則の経験を買うです。

今の時代はモノで満たされた時代になってきているので、消費者も「モノからコト(サービス)」を買うようになってきていると言われています。

 

とは言っても、車や住宅、携帯電話などまだまだ身近なモノを買う事を検討する事はあるでしょう。

 

特に本書の中で面白いなと思ったのが、高いモノを買うと満足感は高まるが、人生の幸福感は変わらないという話でした。

 

海外の実験結果ですが、車で遠方にドライブに行くとなった時に1台は普通の乗用車で、もう1台は高級自動車で目的地に向かった場合は、

高級車に乗っているという満足感はあったものの、ドライブ自体や目的地で遊んだ経験による人生の幸福感はどちらの車でも変わらないという結果が出たそうです。

 

昔からモノより思い出と言われていますが、それを実感できる実験結果だったと思います。

 

いや、別に高級車を買う事が悪いと言っている訳ではありませんが、別に高級車というモノを買わなくても、満足感は下回るかもしれませんが、同じ経験が出来れば同じ幸福を得る事が出来るという事です。

 

逆に言えば、あなたが得たい幸せの為に、余計に高いお金を払ってまでもその満足感は必要なのか?という事かと思います。

 

そうなると必然的に幸せになる為のお金の使い方が見えてくるのではないでしょうか。

ちなみにこれは住宅でも同じことが言えるそうです。

 

もちろん、これは一例であり、他にも沢山経験をお金で買うと幸せになれる話が沢山書かれていました。

 

 

観光農園の経験を誰に売る

少し余談と言いますか、経験を買うの箇所を読んでいて、最近増えてきている観光農園や体験型の農業のことを思い浮かべました。

 

こういったのってよく「経験」を売りなさいと本などには書かれていますよね。

ここまで読んで下さった方はモノよりも経験にお金を支払うことが幸せに感じるからという根本的な理屈があるからというのが余計理解出来たと思います。

しかも、本では経験に人はより多くのお金を払いやすくなるとも言われています。

 

また、何かサービスを提供する時はターゲットを決めていた方が刺さりやすい(必要だと思って貰いやすい)のはご存知だと思います。

誰に提供したいかという話を抜きにして考えれば、普通に考えれば経験を買う事が幸せに繋がると知っている層をターゲットにするのが王道でしょう。

 

 

少し古いデータですが、和歌山県農林水産総合技術センターの調査でも同じような結果が出ています。

観光農園を多く利用しているのは中高年齢層を中心とした「ゆとり」意識の高い消費者である。

また

「経済的なゆとり」意識や「時間的なゆとり」意識の有る消費者の支出金額は、「ゆとり」意識の無い消費者に比べて大きい

引用:消費者の観光農園利用実態と選定基準

 

このデータでは中高年齢層が中心という話でしたが、もちろん他の年代でも経験が幸せに繋がる事を正しく理解している層は一定数いるはずですので、そこにきちんとサービスの告知が届くようにすると良いのでしょうね。

 

 

稼げる農業は幸せなのか?

今の農業界では稼げる農業として、販路拡大による直販や6次産業化が取り立てて話題?になっています。

もちろん農業を含めた事業というは(適切な)最大利益を求めるものであります。

 

ただ、そうやって個人の農家さんが事業の利益を追求する最終的な目的とはいったい何なのでしょうか?

 

お金を稼いで人よりいい暮らしをする、高級な家に住むといった事が目的であれば、その先に本当に幸せはあるのでしょうか?

 

もしそうだったのなら、収入は落ちるかもしれませんが、家族と過ごす時間や今回の話でいけば高いものではなく、経験を得ることに時間やお金を掛ける(もちろんお金を掛けない経験)という方が幸せであると言えるでしょう。

 

今回お話した、人は経験を買う事で幸せになれるという事が理解出来ていれば、周りや本で成功した農家さんの話を聞けば羨ましいと思い振り回される事は無くなり、自分達の価値観に沿った幸せな人生を歩むことが出来るるのではないでしょうか。

 

 

まとめ

さて今回は幸せになる為のお金の使い方を少しご紹介しました。

自分達が幸せに感じることは何なのか、そしてその為にはどんなお金の使い方をすればいいのか考える際のちょっとしたヒントにされてみて下さい。

少しでも今回の話がご参考になれば幸いです。

 

またライフプランではそういった点を整理したり、キャッシュフロー表で実際にそれでお金が足りなくなる(ショートする)ことがあったりしないかなどを確認出来ると、お金の面での不安も解消され、より純粋に人生を楽しむ事が出来るでしょう。

では、最後までお読み頂きありがとうございました!

2 COMMENTS

林健太郎

経験を買うと幸せになる。
データとしても現れていると
説得力ありますね。

僕も経験、時間を買う事を
意識していきたいと思います。

勉強になりました!

返信する
西田凌

林様
コメントありがとうございます。
データがあると説得力があるのは本当そうですね。

また面白そうな話があれば書いていきたいと思いますので、
今後ともよろしくお願いします!

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