こんにちは、農家の方に特化して家計のお悩み解決をお手伝いしています
農業専門ファイナンシャルプランナーの西田凌です!
さて、2020年になり1発目の記事になります。
年も明けた事で気持ち新たに何か新しい事を始める計画をしたいと思っている方も多いのではないでしょうか?
でも具体的に何を計画したらいいのか?と思い悩む人も多いかと思います。
そこで、今回の記事では農家が農業経営を考える上で大切な『3つの計画』をご紹介していきたいと思いますので、
新たにやりたい事の計画を立てたりする上での参考に是非して頂けたらなと思います!
特に個人で農業をされている方や家族経営の農家さんは必見です!
目次
農家に必要な3つの計画
農家さんが絶対にしっかり考えておきたい3つの計画は以下の通りです!
事業計画(ビジネスプラン)
人生計画(ライフプラン)
資金計画(マネープラン)
それぞれ解説していきますね!
事業計画(ビジネスプラン)
まずは馴染みの深いであろう事業計画ですが、これは僕の方からわざわざ説明するほどでもありませんが、
今年はこういった農業経営がやりたいというものや、これから先数年間の農業の計画を作っていくっていうものになります。
計画というのは目標を達成するために道のりを具体的にするものですよね。
では個人農家さんや家族経営の農家さんの場合はどのような目標になるのでしょうか。
個人事業主は事業で稼いだお金と家計が直結しているので、家計に必要なお金が目標になる場合が多いでしょう。
実際に、農業経営に関する本やセミナーなどでも、自分たちに必要なお金から逆算して経営計画を立てましょうと言われることが多いかと思います。
では、その目標となる自分達に必要な金額というのはどのようにして確認するのか?
この辺りが案外不透明な人が多いのではないでしょうか。
答えは、人生計画(ライフプラン)です。
ライフプランって聞いたことはあるけど、実際に作った事があったり、どういう風に作っていけばいいのか知っているという方はあまりいらっしゃいません。
ただ、人生計画を立てるというのは、まだあまり一般的ではありませんが、事業計画を立てる上での目標(必要なお金)になるということは、事業計画と同じかそれ以上に重要だということは分かるかと思います。
では、人生計画とは何かについて少しお話したいと思います。
人生計画(ライフプラン)
まずライフプランとは何かと言いますと
「自分の価値観に基づいた理想的な暮らし方」
のことを指します。
これだけ聞いても正直さっぱりだと思います(笑)
理想的な暮らしとはいわゆる豊かな暮らしの事ですが、この豊かな暮らし方という定義がよく分からないという方は多いのではないでしょうか。
この豊かな暮らしに必要なのは、基本的には以下の三つの要素であると言われています。
1、生きがい
2、健康
3、お金
これら三つの要素のバランスを取れているのが豊かな暮らしと言われています。
お金がたくさんあったとしても、生きがいや健康がなければ豊かな暮らしとは言えませんし、
反対に、生きがいや健康があってもお金にとても困っているのであればそれも豊かな暮らしと言えないでしょう。
特に農業の場合は土地の広さの制限であったり、栽培作物から取れる量の上限というのもある程度決まっています。
ですので、経営規模拡大により終了収益は増えるかもしれませんが、そのぶん働く時間が長くなり生きがいの部分である家族との楽しい時間を削ることになるかもしれません。
これらは、農家にとってお金を取るか時間を取るかとは永遠のテーマではないでしょうか。
そこでお金と生きがい、健康のライフプランではこれらのバランスを上手に取りながら、自分の価値観に基づいた理想的な暮らしをするための計画立てるものになります 。
ちなみにこのお金の面、特に家計の面からアプローチしてアドバイスをするのが、僕らファイナンシャルプランナーの仕事になります。
これ以上、生きがいの面(時間)を減らして収入をあげなくても、家計の見直しや後に紹介するマネープランなどで効率の良くお金を準備したりする事が出来ないかという所です。
少し余談ですが、そう考えると効率が良くないと言われている個人の6次産業化も時間は食われるかもしれませんが、多少収入が増えた上に生きがいまでついてくる。
これもお金の面ではなく事業計画を考える上では大事なのかもしれませんね。
資金計画(マネープラン)
では、人生計画でどんな生活をしたいかを計画出来たら、最後はその計画を実際に達成させるための資金計画(マネープラン)が必要になります。
つまり、今後達成したいライフイベント(子供の進学や住宅の購入、車の購入、セカンドライフなど)を実際に達成をしていくためにどのようにお金を準備していくかというのがこの資金計画(マネープラン)になります。
キャッシュフロー表と呼ばれる今後のお金の流れが把握出来るツールなどを利用して
・毎月の貯蓄はいくらくらい必要か
・子供にお金が掛からず大きくお金を貯められる時期はいつ頃か
・お金を見える化しムダを削り効率のよい家計を作る
ここまでしっかり把握が出来れば、最初の事業計画でお話した
事業の目標=「必要なお金」
が見えてくるでしょう。
さらに、マネープラン次第では諦めないといけないと思っていたようなライフイベントも達成できる場合があったりします。
1万円の利益を残すのに大きな時間も労力も掛かる農業の事業計画を見直すよりも、こちらの家計の資金計画を見直す方を先にした方が良いでしょう。
ちなみにマネープランの改善の方法(家計の見直し)については以前書いたこちらの記事をご参考にしてください。
まとめ
さて今回は農家さんに必要な3つの計画についてご説明しました。
この記事でも分かるように、事業計画を作るにしても、資金計画(マネープラン)を作るにしても、ライフプランが基礎となっている事が分かるかと思います。
ライフプランは自分の理想に基づいた豊かに暮らし方を示したものでしたね。
なので、一番やってはいけないのは資金計画も見直さず、事業計画も改善せずに達成したいライフプランをあきらめることです。
農業というのはあくまでもそれを達成する為の手段にすぎません。
是非、本来の目的は何だったのかを大切にし、この機会にそれぞれの豊かな人生を送る為に今回ご紹介した3つの計画を考えてみられてはいかがでしょうか。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!