こんにちは、農家の方に特化して家計のお悩み解決をお手伝いしています
農業専門ファイナンシャルプランナーの西田凌です!
僕は農家さんの家計に対する相談に対してアドバイスを普段していますが、
その中で「お金に関するおススメの本はありますか?」と聞かれることがよくあります。
確かに今後の家計の問題が解決出来たら普通こんな風に考えますよね。
お金を今よりも増やしたい!!
ただですね。
もし単純にお金を増やしたいと考えるのであれば、それこそ怪しい投資話に乗っかてしまったり、最悪は詐欺にあってしまいます。
基本的に世の中の美味い話がたまたまあなたの所に届くことは絶対にありません。
そんな美味い話を仲間内ならまだしも、何でわざわざ他人に教えるのか冷静に考えたらすぐ分かることですよね。
でも、だからと言って「じゃあ、お金持ちを目指さなければいいじゃん」というのはこれまた違う話になってきます。
という所で、ここからは今日の本題であるように、お金持ち農家になる為に必要なポイントやそれがよく学べる本をご紹介したいと思います!
今回の記事ではこのような点を中心に解説していきます!
- 何故、お金持ちを目指すのか?
- そもそも何をお金持ちと言うのか?
- 実際にどうやったら億万長者になるのか?
目次
何故お金持ち(億万長者)を目指すのか?
では、なぜ人はお金持ちを目指すのか?、もっと言えばここでは目指すべきなのかという点について分かりやすい本をご紹介しますね。
1冊目:お金持ちになれる黄金のお金の拾い方-(著)橘玲氏
まず1冊目は『お金持ちになれる黄金のお金の拾い方』という本で、こちらは橘玲(たちばな あきら)さんというお金と幸福などの観点でよく本を書かれている方の代表作とも言える本になります。
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※画像はリンク先のAmazonサイトより引用
そして、この本の中でお金持ちになるのは経済的な独立の為だと言われています。
これだけだといまいちピンと来ないかと思いますが、要はお金の面において国や会社、家族に依存せずに生きていくことが出来る状態になるというものです。
そうなると、イヤなことをイヤと言えるようになり、人生において自分自身に本当に良いものを選択できることが増えるという事です。
もし、今置かれている環境ややるべき事が嫌だなと思った場合には、お金があればその環境から離れたり、人にお願いすることが出来るというように、世の中多くのことはお金で解決することが出来ますよね。
この本の中でも「お金のことを考えなくて済むためには、お金を十分持っておくことが必要」という話もされていました。
詳しくは本を読んで貰いたいのですが、自分自身が本当に望む選択肢を守るためにも「経済的な独立」の為にお金持ちを目指す理由がなんとなく伝わったでしょうか?
お金持ちになる唯一の方程式
では、今度は実際にお金持ちになる為の方法をお伝えしていきますね。
先ほどの橘玲さんの本の中でお金持ちになる為の唯一の方程式を以下のように紹介されています。
それがこちら↓
お金持ち=(収入−支出)+(資産×運用利回り)
ん~実にシンプルですね。
つまりポイントは以下の通りになってくるという事です。
1、『収入と支出の差』でまずは資産を増やす
2、その資産をどれだけの利回りで運用出来るか
フローよりもストックが大事
ここで、気づいて貰いたいのは、収入の多い少ないというのはあまり関係が無いという事に気が付きましたか?
もちろん収入が多いことに越したことはないですが、収入が少ないからと言ってお金持ちになれないという訳ではありません。
きちんと支出を抑えコツコツと資産を増やしていけれ(ストックが出来れ)ば、ある程度のお金持ちになっていくという当たり前のことを再確認して貰いたい所です。
これは農業で考えたら売上がかなり大きくても、その分経費(コスト)が掛かっていれば最終的な利益は結局残らないという考え方と全く同じです。
つまり、どれだけ農業による利益が多くてもそれだけ家計の支出が多ければ結局大きな資産はいつまで経っても築けないという事になります。
特に一度上がった生活費などの変動費は中々水準を落としにくいのに加えて、沢山収入があるからと大きな固定費(家とか車)にお金を掛けていたらいくらお金があっても足りません。
また、そういった固定費が増えてくると今度は収入が下がってしまう事を恐れてなかなか新しいことにチャレンジすることが出来なくなります。
※これについては以前詳しく書いたこちらの記事をよければ合わせてご覧下さい。
だから僕らFPは「まずは自分で確実にコントロールできる支出の節約からやりましょう!」という事を口酸っぱくお伝えしています(笑)
また、この式を見れば分かると思いますが、まずは資産を増やす努力をせずに運用利回りばかりを高めても大きな効果はありませんし、また運用利回り(リターン)の裏にはそれだけリスクもあるという事は是非覚えておかれると良いかと思います。
お金持ちは実際にどんな行動をしている?
じゃあ、実際にお金持ちになった人はどんな行動をしていてきたのか?、今度はそれらについて書かれた有名な本をご紹介しますね!
2冊目:となりの億万長者-(著)トマスJスタンリー
あなたのお金持ちのイメージというのは、
・大きな家に住んでいる
・高いモノを身に着けている
・良い車に乗っている
というのを想像されるのではないでしょうか?
しかし、実際はお金持ちと言われている人はこのような事をせずに
「倹約」に「倹約」を重ね、そして「倹約」しているという話を、実際にアメリカの富裕層の行動を統計データを基に説明しているのが、この『となりの億万長者』という本になります。
お金持ちが倹約するのは、先ほどのフローとストックの話を知っていれば理解できることだと思います。
もちろん、先に紹介した橘玲さんの本の中でも、このとなりの億万長者の本に触れられていたので、考えのもとになっているのは間違いないかと思います。
「銀座で素敵な服を着てお茶をしている人よりも、銀座のその辺をジャージ姿で犬の散歩をしている人の方が本物のお金持ちだ」というのと同じですね(笑)
自分の中のお金持ち像がガラッと変わり、お金持ちになる為に必要な7つの法則を紹介してくれていますので、是非読んでみられて下さいね!
継続する為に知っておくべきこと
3冊目:幸せをお金で買う5つの授業-(著):エリザベス・ダン氏、マイケル・ノートン氏
ただ、中には質素な生活なんかやっても幸せじゃないだろ?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、これについて「幸せ=お金の量」ではないことを科学的根拠に基づいて解説されているのが、この『幸せをお金で買う5つの授業』という本になります。
この本は僕の中でも特に好きな本で、過去にもこの本をメインに書いた記事があるので、良ければそちらと合わせてご覧下さいね。
簡単に言ってしまえば、人が幸福に感じるのは「お金の量」ではなく「使い方」が大きく関係するという内容です。
記事の中でも書いている一例を紹介しますね。
海外の実験結果ですが、車で遠方にドライブに行くとなった時に1台は普通の乗用車で、もう1台は高級自動車で目的地に向かった場合は、
高級車に乗っているという満足感はあったものの、ドライブ自体や目的地で遊んだ経験による人生の幸福感はどちらの車でも変わらないという結果が出た
これは住宅でも同じことが言える
つまり、幸せをお金で買うというタイトルですが、実際はどんなお金の使い方をすれば人は幸せだと感じるのかしっかり理解できる本になっています。
ですので、今回何度も話題にしていますが、収入も支出も多いフロータイプを目指したいと今思っている方には、お金の使い方をじっくり考えるために是非一度読んで貰えたらなと思います。
4冊目:お金との頭がいいつきあい方-(著)森川洋昭氏
ここまで紹介した3冊の本を読めば、以下のように将来お金持ちになった時はもちろん、その過程で幸せに暮らすためのマインドや考え方が分かるかと思います。
・何のためにお金持ちになるのか
・どうやったらお金持ちになれるのか
・限られたお金でも幸せを感じて生活する方法
よし!じゃあ、あとはこれらを実践していけばいいという話ですが、そんな簡単にお金持ちになれる程、人の欲求や思考というのは簡単ではありません(笑)
世の中生活していれば、頭では分かっていてもツイツイお金を使いすぎてしまったり、痩せよう!と思っていてもツイツイ食べすぎてしまったりして、実際に行動が出来ないという事は多々ありますよね。
そういった「人間の心のクセ」を研究した心理学と経済学を掛け合わせたものを『行動経済学』と言います。
この行動経済学を理解すると、先に書いたツイツイやってしまい続けることが出来ないや、間違ったお金の選択をしてしまい損をしてしまうという事を避けることが出来ます。
この行動経済学の本は沢山出ているのですが、やはり文章やちょっとした図解だけでは、なかなか頭に入ってこないのでが、ご紹介する『お金との頭がいいつきあい方』はそれぞれの話に沢山のたとえ話やイラストが使われていてとても分かりやすい内容になっています。
この本の中の1つに「コントラストの原理」というものがあってご紹介しておきますね。
これは、支払う金額が大きければ大きい程、財布のヒモが緩くなるというものです。
例えば、普段の買い物では100円単位でこれは必要かどうかじっくり考えるのに、何百万~何千万円の車や住宅を購入する時には平気で10万円単位のオプションを「まぁ必要だよね・・・」となんとなく付けてしまうのがそのコントラストの原理です。
またその時に、1つ前に紹介した「人生の幸福は経験から得られる」という話を是非思い出して下さい。
それが分かっていていれば、大きな買い物はもちろん普段の買い物でも本当に自分にとって必要なものを選択できるはずです!
※農業においてもビニールハウスの見積り時などは注意しましょうね!(笑)
まとめ
今回ご紹介したのは以下の4冊でした。
1冊目:お金持ちになれる黄金のお金の拾い方-(著)橘玲氏
2冊目:となりの億万長者-(著)トマスJスタンリー
3冊目:幸せをお金で買う5つの授業-(著):エリザベス・ダン氏、マイケル・ノートン氏
4冊目:お金との頭がいいつきあい方-(著)森川洋昭氏
お金持ちになるためのマインドや考え方、そして継続していく上での注意点が順追って学べる本になっているかと思います!
しっかりと何故お金を増やしていくのか?という目的やお金持ちになる方程式((収入−支出)+(資産×運用利回り))が意識出来ていれば、まず自分にとって優先して取り組むべきはどこなのか自然と分かります。
まずはお金のことを広い目を持って考えて、それから細かい節約に関する本や投資関係の本でお金の実践的な知識(マネーリテラシー)を身に付けていければ鬼に金棒です
おススメした本以外にもお金に関する良書は沢山あるので、またご紹介できればなと思います!
※気になるけど買うまではちょっと・・という方は以前書いた節約しながら情報収集するやり方の記事をご参考にされてみてください。
では、最後までお読み頂きありがとうございました!