こんにちは、農家の方に特化して家計のお悩み解決をお手伝いしています
農業専門ファイナンシャルプランナーの西田凌です!
今日は私の住む九州は台風に見舞われ家でじっとしております。。。
雨の日は働く事ができないので仕事がはかどらず気が滅入ってしまいますよね
(中にはお休みだーっ!と喜ぶ方もいるかもしれませんが笑)
ただ、、、
雨であれば天候が良くなればまた畑に出れば働く事はできます。
しかし、天候以外にもし病気やケガで働けなくなってしまうという事を皆さん一度は考えられた事があるのではないでしょうか?
1日や2日の風邪でも繁忙期なんかは大打撃なのに、
病気やケガで何カ月も働けなくなった時には、
年収も下がってしまい家計も大ピンチにおちいってしまう事にもなりかねません。
もちろん日々の体調管理でなんとかするというのは前提ですが
野菜も人もどれだけ気を付けていても思わぬ病気にかかってしまう事だってあります。
今回はそんなピンチに負けないような働けなくなった時の為のお話しを少しできればと思っています。
目次
働けなくなった時の公的保障
最初から農家の方は関係ないですが、脱サラして新規就農した方は
サラリーマンから農家になる時に、健康保険や年金等の社会保険が変わる事はご存知だと思いますが
このうち働けなくなった時にサラリーマンと農家では健康保険の保障される内容が異なる事をまず知っておく必要があります。
具体的に何が違うのか?
農家にはサラリーマンにある
休業補償(傷病手当金・休業給付)
というものがありません。
例えば、新規就農する前のサラリーマン時代に月に30万円の収入があった場合で、
もし、長期で働けなくなった場合は健康保険からおおよそ20万円の傷害手当金というものが、
最高1年半、毎月受け取れるという制度があります。
ですが、農家が主に加入する国民健康保険にはこのうような制度がありません。
そうなってしまうと、生活費が不足し日々の生活に支障をきたしてしまう可能性があります。
例えば、もし住宅ローンを借りている方で団信に加入していたら亡くなったらローンが無くなります。
ですが亡くならずにただ働けなくなった時は、
収入は減っているのにローンは無くならず支払いは続く事になります。
あとは農作業をパートさんにカバーして貰うにしてもやはり賃金がかさばり自分の収入は減ってしまいます。
「病気やケガの為に医療保険にはきちんと入ってるから大丈夫だよ」
こういった方も多くいらっしゃるかと思います。
しっかり備えられていて素晴らしいです。
ですが、聞かれた事もあると思いますが近年は入院が短くなり、通院での治療が増えていて長く入院するとも限りません。
では働けなくなった時の為にどんな備えができるのか?
少し詳しく説明したいと思います!
働けなくなった時への備え
働けなくなった時への備えには
「就業不能保険」
「所得補償保険」
の2つがあります。
それぞれ詳しくみていきましょう!
「就業不能保険」
まず、この就業不能保険は一般的に生命保険会社が扱っている商品になります。
この就業不能保険には、それだけで単体で入れるものや
死亡保障等と組み合わせて加入するものがあります。
単体で入れるもので、アフラックの給与サポート保険は、
渡辺直美さんが印象的なCMで宣伝されていたので知っている方も多いのではないでしょうか?(^^)
これら生命保険が扱う就業不能保険は病気やケガで働けなくなった時に毎月、加入の際に設定した金額が保険金として受け取れるというものになります。
その中の大きな特徴として、
免責期間と呼ばれる、働けなくなってから実際に保障が開始するまでの期間が少し長く設定されています
(ほとんどの会社が60日以上)
ですが、その代わり保障期間も65歳もしくはそれ以上に設定ができるので就業不能保険は、
長期で働けなくなった場合に大変助かる保障になります。
「所得補償保険」
ではもう一つの所得補償保険について説明したいと思います。
勘のいい方はお気づきかもしれませんがこちらは主に損害保険会社が扱っています。
こちらは先ほどの就業不能保険とは異なり基本的に単体で加入するような保険になっています。
その特徴としては
先程の補償の出ない免責期間が
7日程度で済み就業不能保険
に比べると早く保険金を
受け取る事ができます。
しかし、所得補償保険の支払い
限度日数は基本的に90日~1年程度
から選択するものになります。
ですので、先ほどの就業不能保険とは
違い1年前後未満の働けないリスクに
特化した保険となっています。
あと少し所得補償保険の注意点ですが
働けなくなった時に受け取れる
保険金額の設定ですが、入る人の
月収の範囲内で設定しますが
40~80%以内等の決まりが
あるので、まるまる自分の月収が
補てんはできない事は注意が必要です。
ですが、公的保障の無い農家から
すればそれだけ保障を受け取れる
だけでもかなりの違いがある事に
変わりはありませんよね!
加入のポイントとまとめ
農家が加入すべきは?
どちらにも加入できればそれがベストなのかもしれませんが、
保険料も保険金額により様々ではありますが、月数千円程度はかかってきます。
正直保険にばかりお金を回せなかったり、
特に新規就農したばかりの人なんかは今後の事も考えると支出はできるだけ抑えたいと思う所だと思います。
ですので、どちらにも加入が難しいというそんな時にどちらを優先して加入すべきかの判断基準として
借入金がある方は就業不能保険を優先的に加入する事をおススメします。
借入金がある場合は収入があろうがなかろうが
返済は必ずしていかないといけません。
ですので、保険が早めに支払われるが期間の短い所得補償保険よりも
就業不能状態が続いている限りずっと保険金が受け取れる
就業不能保険の方に優先的に加入しておく事が望ましいです。
これは、僕が別に書いているこちらの記事と同じような考え方です!
リンク↓↓
とは言っても短期の所得補償保険も重要ですので、余裕があれば
そちらも必ず検討されて下さいね!
そうそう、少し話はずれますが来年からは収入保険制度も始まる
のでそちらも是非検討しておきたい内容ですね!
近々僕の方でも詳しく書いていきたいなと思います!(^^)/
加入先
今加入している保険会社や代理店に
問い合わせてもいいと思いますし保険の窓口のように多数の商品を扱っているところに相談に行かれるのもありです!
もっと詳しく知りたい方は
の記事で説明していますので参考にされてみて下さいね!
まとめ
近年では人は重病になっても亡くなる事なく長く生きる事が
医療の進歩によりできるようになっています。
逆に、病気やケガで後遺症が残ったとしても
100歳まで生きるという時代に突入している事になります。
ですので、特に現役で働かれている時に働けなくなった時の補償(保障)に近年特に注目が集まっています。
農家も他人事と思わず、自分や家族の為に働けなくなった時の為の補償(保障)をこの機会に考えられてみてはいかがでしょうか?
では最後までお読み頂きありがとうございました。