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脱サラ新規就農者の社会保険切替時の注意点~保存版~

こんにちは、農業専門ファイナンシャルプランナーの西田凌です。

私事ではありますが、2018年の3月で会社を退職し

2018年4月より本格的に新規就農に向けて

準備を開始しました。

退職後はゆっくりする暇もなく

土づくりや苗植え等の農作業に加えて

会社を辞めてサラリーマンから自営業者になったので

公的保険の切り替えで色々と役所や年金機構で手続きをする事が多く

特に転勤や就職等出入りの多い時期だったという事もあり

手続きにも時間が取られました。

公的保険ってわかってるようでわかってない

そんな方も多いと思います。

実際FPの僕でも実際の手続きとなると

わからなった事も少々あり勉強になりました。

ですので

これから新規就農する方に参考になり

少しでも考える手間を減らせればいいなと思い

公的保険の切り替え時の注意点をまとめていました!

日本は国民皆保険制度となっているので

公的保険には必ず加入しないと

いけないに決まりとなっているので

ご自身が加入すべき先の選定の参考にして下さい!

目次

切り替えすべき公的保険には何があるの?

そもそも公的保険とは?という方の為に

再度おさらいですが

皆さんがサラリーマン時代に加入していた

公的保険は一般的に

社会保険

・年金保険

・健康保険40歳~ 介護保険含む)

労働保険

・雇用保険

・労働者災害補償保険(労災)

この4つになります。

こう聞くとピンとくる方も多いと思います。

そして、この中で農家(自営)になって

今後も関係してくるのは

社会保険

・年金保険

・健康保険(40歳~ 介護保険含む)

の2つのみとなります。

労働保険は雇われの身の時に加入するものですので

そちらからは外れる事になります。

(将来法人化して従業員を雇う時には

従業員の為にしっかり考えましょう!)

ですので以上の社会保険(年金保険、健康保険)

の切り替え時の注意点をまとめていきます。

新規就農者の社会保険切り替え時の注意点

年金保険

ではまずは年金保険から

年金保険とはいわゆる厚生年金国民年金の事ですが

新規就農する際は

サラリーマン=厚生年金

農家(自営)=国民年金

に加入すると考えて貰っていいです。

つまり、脱サラし新規就農する時は厚生年金から国民年金への切り替えが必要となります。

※厚生年金と国民年金の違いについては以下の記事で詳しく説明しています。

新規就農者必見!脱サラして自分達の年金はどう変わる?FPが解説

手続き場所

お住まいの市(区)役所または町村役場の国民年金担当窓口

手続きに必要なもの

年金手帳などの日本年金機構が送付した基礎年金番号がわかる書類

保険料額

国民年金の保険料は毎年度変わります。

令和3年の月額保険料は16,610円です。

早割(一カ月前倒し)

前納(6カ月、1年、2年分をまとめて払う)

という制度があり国民年金保険料が割引されるので

資金に余裕がある方は利用されるとお得です。

実際にどれくらい割引がされるかは以下の画像をご参照ください。

国民年金前納割引制度(口座振替 前納)|日本年金機構

令和3 6/23時点

つまり、2年間分を前納したら15,850円割引となります。

(2月末までに前納申し込みが必要。間に合わなければ翌年から利用可能です)

詳しくはこちら

国民年金 前納 日本年金機構

国民年金 早割 日本年金機構

その他細かい注意点

・退職後14日以内に手続きが必要。

・付加年金も必ず検討する。

(付加年金についてはこちらの記事で詳しく説明しているのでご確認ください。かなりお得な一押しの制度です!)

・配偶者も扶養から外れ第一号被保険者となる為個別に国民年金を支払う必要がある

・支払いが難しい場合は免除申請。

(免除された保険料は、10年以内であれば後から納める事ができるので払えない場合は必ず申請を)

以上が年金保険の切り替えとなります。

健康保険

では次に健康保険の説明です。

自分がどこに健康保険を切り替えるかですが

①家族の健康保険に扶養に加入する

②任意継続に加入する

③国民健康保険に加入する

この3つのいずれかになります。

どれを選べばいいのかフローチャートを作成したのでご参考にして下さい!

任意継続か国民健康保険に加入どちらがいいのかわからない

という方、そもそも任意継続って何だ?という方は

こちらの記事に任意継続と国民健康保険について

詳しく書いているのでご覧ください。

脱サラ新規就農者の場合どっちの健康保険がお得? 国民健康保険VS任意継続

 

手続き場所

国民健康保険:各市町村役場

任意継続:全国健康保険協会支部、各健康保険組合事務所

※任意継続される場合は中小、零細企業は全国健康保険協会(協会けんぽ)に

大企業等はそれぞれの健康保険組合にしている事が多いので

ご自身がどの健康保険に入っていたかを確認し

その事務所に届け出をする形となります。

手続きに必要なもの

・退職の際に会社に健康保険証を返却し受け取った健康保険資格喪失証明書

・扶養家族に入る場合は同居のわかる戸籍謄本

保険料額

保険料に関しては正直、家族構成や年収によって

各家庭によって変わってきます。

国保と任意継続の保険料の計算は

こちらのリンクで詳しく紹介していますので

気になる方は確認してみて下さい。

※上記で紹介したリンクと同じです。

脱サラ新規就農者の場合どっちの健康保険がお得? 国民健康保険VS任意継続

その他細かい注意点

・任意継続は退職後20日以内に手続き厳守

・親と同居で勤め人なら扶養に入れる可能性もある

・健康保険証が来る前に病院にかかった場合は

治療費は窓口で全額自己負担となります。

その後保険証が来て窓口に申請すれば

治療費の自己負担分以外は返還されます。

それぞれ加入のタイミング等で

健康保険証が来るのがかなり遅くなる事もあります。

退職前に病院、歯医者等気になるところは

早めに片付けておきましょう!

僕は花粉症になったのに保険証がなかなかこなくて

病院に行けず失敗しました(笑)

以上が社会保険の切り替えとなります。

分かりずらいとか、もっと詳しく教えて

とい方はお気軽に下のコメント欄やお問合せから

連絡下されば返信します(^^)

最後までお読み頂きありがとうございました!

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