こんにちは、新規就農者に特化して
家計のお悩み解決をお手伝いしています
農業専門ファイナンシャルプランナーの西田凌です!
近年、数十年に一度と言われる災害が続いており
作物のみならず、住宅にまで大きな被害が
及ぶことが相次いでいます。
先日の西日本豪雨ならびに被災をされた方は
心よりお見舞い申し上げますとともに
一日も早い復興をお祈りいたします。
災害の危険性が少ない所で
新規就農ができる事が一番なんでしょうが
現状は作物に合わせ地域が限定される上に
そもそも条件に合ったいい土地を
見つけるのも困難な状況です。
完璧に条件に合う優良物件を
探そうと思えばいつまでたっても
就農なんかできないんじゃないかと思えるレベルです。
なので、ある程度の条件がそろった土地を
見つけたらそこを自分でより良い土に変えていったり
環境を整えていくしかないと思います。
ただ、それでも災害というのは
やはりどうしようもありません。
大雨の時に気になって農地を見に行ってしまう
という気持ちが僕にも芽生えて
きたのでその気持ちはわかりますが
それでも命を最優先に考えないと
いけないなとつくづく考えさせられました。
それで、今回は災害の時に
自分の農地や自宅がどれだけ
危険性があるのか把握ができる
「ハザードマップ」の活用について
少しお話したいと思います。
目次
ハザードマップって何?
ハザードマップとは地震や洪水等の自然災害による
被害の範囲や程度を予測し地図上に表したものになります。
これらは各市町村によって作成されていて
(土砂災害警戒区域がある約83%の自治体が公表
2017年3月時点)
「お住まいの地域+ハザードマップ」
というように検索すれば
閲覧できるようにされています。
では試しに、僕の住んでいる佐賀市の場合で見てみたいと思います。
下の画像は大雨等により水が浸水してくる被害予想です。
地図に色がついた部分が浸水の可能性がある個所になり、浸水深の目安もハザードマップに一緒についています。
この場合佐賀市内は基本的には、大きな浸水の心配はなさそうですが
場所によっては多少浸水する所もあるようです。
(この地域の露地栽培の方は大雨が降ると、やっぱり苦労されているみたいです)
ただし、これはあくまで浸水という場合です。
同じ地域のであってもこのように、高潮になるとまた変わってきます。
、、、
もう色んな意味で真っ青です(笑)
もう一度言いますが先の画像と同じ地域です
実は浸水のハザードマップは確認してましたが
就農する場所の高潮の分はこの記事を書くときに初めて確認しました、、、。
まぁ僕も農地は祖父の土地を使うので
元々と決まっていたのでどうしようもない派なんですが。
台風等の時はハウスだけじゃなくて、高潮も警戒しないといけないようです。
このように同じ地域でも、浸水と高潮や津波の場合はこれだけ変わるんですね。
さらに自治体によっては被害予想だけでなく、避難場所等も詳しく表示している所もあるので、
上に書いたように災害の際は農地が心配でも、自分の所には大雨が降ったら浸水するから、
農地を見に行くよりも身の安全を第一に考えて避難場所に行かなくてはいけないという事がわかります。
特に最近はIターンで就農する方も増えているみたいで
住み慣れていない地域で、急な天災があった場合にも
焦らずに適切な判断ができるようになると思います。
ちなにこのハザードマップは、
西日本豪雨の広島や愛媛の方の
土砂災害の現場を比較したところ
ほぼ予測通りだったという事です。
過去のデータと現在の科学的な知見を、併せて作られているため、危険度を表す精度は高いものになっているようです。
ですので、できるだけすべてのハザードマップや
近隣の避難場所の確認をしっかりしておく事が望ましいと思います。
【追記】
2019年の台風19号の洪水の被害は甚大な被害をもたらしたのですが、被害はハザードマップの予想の範囲内に収まったそうです。
火災保険の補償を選ぶ際にも
このように災害があった時に
どれくらいの被害が予想されるかを
示してくれるハザードマップですが
その特徴から火災保険の補償を選択する時に
も役に立ってくれます。
皆さんご存知の通り火災保険は
自宅や店舗が火事や自然災害で
被害があった時に修理費等を
補てんしてくれる保険です。
補償内容には一般的に
・火災
・風災
・水災
・水漏れ
・物体の衝突
といった内容のものがあります。
ハザードマップはこの中でも
水災の補償が必要かどうかを
判断する時に有効です。
ハザードマップを確認して
自分の地域に水害の危険性は
少なそうだというのであれば
水災の補償を外すという選択肢も考えられます。
特に近年は自然災害の影響で
木造戸建ての保険料は上がりっぱなしです。
保険料は全体のデータで
算出されるので自分の住んでいる
地域に水災の心配がほとんど
なくても補償に加入していれば
保険料を支払わなくてはなりません。
水災の補償って意外と保険料のウェイトが高いので
保険会社や自分の家の構造などでは、外すと保険料が結構下がったりします。
就農して引っ越したり、家を建てる時に場所を選べるので
あればハザードマップで災害の少ない地域を選ぶというのにも使えるかと思います。
ただ、保険料が下がるといっても
ハザードマップで色がついていたら
しっかり水災の補償には入っておきましょう!
では自分の為にも農業経営の存続の為にも、ハザードマップしっかり確認されて有意義な農業ライフを!
では、最後までお読み頂きありがとうございました!