農業者年金に加入する前にやるべき事とは? こちら←

JA共済への影響は?2022年10月以降火災保険の変更点とは

こんにちは、農家さんの家計の見直しをお手伝いしています

農業専門ファイナンシャルプランナーの西田です。

今回は皆さん必ず加入しているであろう火災保険ですが、

実はこの火災保険2022年10月から2つの大きな改定が入る可能性があります。

この改定により何が大きく変わるかというと、『保険料の負担増』です。

 

農家さんの場合はご自宅はもちろん、それ以外にも複数火災保険に加入している方も多いかもしれませんので、

ご自身にどんな影響があるのか、また10月の改定の前に何をすればよいのかなどを今回の記事で詳しく解説しています。

では、早速みていきましょう!

 

※youtubeの動画でも同じ内容を解説しています!動画で観たいなという方はこちらをご覧ください。

 

目次

2022年10月から火災保険の何が変わる?

先に書いた通り、火災保険は2022年10月から値上げの可能性があります。すでに新聞やニュースなどでご存知かもしれませんが、火災保険の参考純率を引き上げるという話が出ています。

参考準率の引き上げ

参考純率とは火災保険料を決める元となる数字です。これを定めている損害保険料算出機構がここ数年で一番大きな改定となる平均10.9%値上げすると発表しました。

火災保険料参考準率改定のご案内:損害保険料算出機構

 

お住まいの地域によってばらつきはありますが、参考純率が上がることによって、各社保険商品の保険料が見直される可能性があり、そこが値上げにつながるという話です。

値上げの背景としては近年増加している自然災害が挙げられます。これまでに支払われた火災保険の金額は数千億円という単位になっており、保険会社が赤字になる、バランスが取れていないという課題があるため、保険料の引き上げが必要であるという見方がされています。

長期契約期間の変更

また、保険料の値上げだけでなく、長期契約期間にも変更が入ります。火災保険は現在10年間の長期契約を結ぶことができて、この10年間は契約時点の保険料から変わらないというメリットがありますが、この10年間が最長5年間に短縮されます。

 

保険加入者にどのような影響があるか

では、この火災保険の改定が農家の皆さんにどんな影響があるのか見ていきましょう!

火災保険の値上げによって加入者には以下のポイントで影響が出ることが予想されます。

支払う保険料の増加

まずは保険料が上がるため、トータルで支払う保険料が増加します。前述の通り、各損害保険会社は参考純率をもとに火災保険料を決めているので、遅かれ早かれ影響が出てくるでしょう。

また、長期契約ができなくなることによるコストの増加。
単純に10年と5年契約では5年契約の方が更新する回数が増えますので、仮に次の5年間の契約をするタイミングで保険料が値上げになっていた場合、これまでの10年契約時は保険料が据え置きできたことに比べると支払う保険料が上がってしまいます

 

長期割引が小さくなる可能性

そして、長期契約が出来ないことによる影響は実はもう一つあります。

割引が下がる点。保険は一般的に長期契約をすると割引がききますが、これも長期契約の期間が10年から5年に短縮されることで割引率が下がり、結果的に保険料の増加に繋がります

 

これらのポイントから、今後火災保険に加入している人は支払う保険料が増加する可能性が高いと言えます。

月々で見ると微々たる金額かもしれませんが、10年単位で考えると保険料の負担が数万円上がることも考えられますので、火災保険を見直すきっかけの一つとして捉えていただければと思います。

 

JA共済への影響について

ちなみにJA共済についてはコールセンターに確認したところ、2022年10月時点では影響がないとのことです。

(2022年6月時点)

 

火災保険見直しのポイント

今回火災保険を見直す時のポイントについてもそれぞれご説明しておきますね。

中途更新解約を検討する

保険料の値上がりをきっかけに火災保険を見直したいと思われた方、特に更新まで1年を切っている方であれば、
加入している保険会社や代理店に「10月から値上げの可能性があるって聞いたんだけど」とご確認していただき、保険会社が保険料の値上げ対象であれば10月以前に更新するのがおすすめです。

これは、専門用語で「中途更新解約」というものがありますので、それをした方が得かどうか、一度見積もりを出してもらって判断するのが良いでしょう。

水害の補償もチェック

そのときに一緒にチェックしたいのが水害への補償です。水害補償を付けている方、特に農家の皆さんは戸建てに住まわれてるケースが多いので、水害への備えとして入っているかもしれません。

こちらも一度ハザードマップを確認していただき、自分の家は水害の危険がないということが分かれば、保険会社によっては水害の補償を外すことができます。水害の補償は保険料のウェイトが高いので、危険がないにも関わらず付けておくのはもったいない部分です。ここは検討する価値があると言えます。

 

不要な特約は解約する

また、余計な特約に加入しているケースもあるので、あわせてチェックしてみてください。一番多いのは「個人賠償責任補償特約」
これは自転車保険にも付いている特約なので、ダブっていると保険料を二重で払っていることになります。ご家族で1つ入っていれば大丈夫なので、ダブりがないか一度確認すると良いでしょう。

 

まとめ:火災保険料値上げの前に加入している保険を見直そう

まとめです。2022年10月以降に火災保険料の元となる参考純率が変わるので、火災保険料値上げの可能性があり、また10年間の長期契約が最長5年間になるということをお伝えしました。

JAについては今すぐ影響はないことを確認していますが、JAに限らず加入している火災保険の更新が1年以内にあるのであれば、一度加入している保険会社や代理店の担当者に更新についてのご確認をすることをおすすめします。

またその際には、水害や個人賠償責任補償といった各種補償内容に無駄がないか、あわせて見直してみてください。

では、最後までご視聴いただきありがとうございました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です