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【相談事例】農家の嫁のリアルな家計の悩み

こんにちは、農家の方に特化して家計のお悩み解決をお手伝いしています

農業専門ファイナンシャルプランナーの西田凌です!

 

さて、最近定番の記事となってきましたが、今回も最近頂いたご相談とそれに対する僕からのアドバイス回答をご紹介したいと思います。

今回の農家さんは「農家」「事業計画」などのキーワードで検索して、僕のHPを発見してご相談頂いたとのこと。
(数あるサイトの中から見つけて頂きありがとうございます!)

そして、今回のご相談者さんは10年の勤め人生活から、田舎暮らしと農業にあこがれて、野菜・コメ専業農家の長男と結婚し今年で丸9年になる、農家のお嫁さんとのことです。

 

訳もわからず引き継ぎ、ただ目の前にあることをこなしていましたが、子どもがようやくちょっと手がかからなくなってきたことと、2年間経理作業をやって疑問に思ったり、将来これで大丈夫なのか?

 

と1年ほど前から考えるようになったとのこと。

また、そういったタイミングでちょうどライフプランのことを知ったこともあり、事業と家計の見直しをちょっとずつ始められたといった経緯で、

僕のブログやメルマガでまずは『固定費の見直し』のうちの保険についてモヤモヤされている部分をまずはスッキリさせたいと相談して下さいました。

 

かなり当たり前の事ですが、家族経営の農家の数だけ「農家のお嫁さん」はいらっしゃるはずですので、そういった多くの方も共感し悩みを解決するきっかけになると思ったので、ご紹介させて頂くこととなりました。

では、早速頂いたご相談からみていきましょう!

※個人の特定にあたる部分は一部修正しております。

目次

ご相談内容

●家族構成
40代ご夫婦、お子さん2人は未就学児

 

●お悩みの内容

『加入している生命保険を見直したい』

現在の加入内容↓

≪夫≫
1.JA終身

掛金 月額約9,000円
56歳〜80歳 年24,000円
終身共済金額 約750万円

2.JA医療共済
掛金 月額約4,000円
61歳〜80歳 年約2,400円


3.JA年金共済

掛金 月額約10,000円(〜55歳)
主契約 約600,000円
年金支払 60〜70歳

 

≪奥様≫
1.JA終身
掛金 月額約4,500円
主契約 200万円


2.日本生命年金

掛金  年額約180,000円(〜60歳)
60歳支払開始、10年確定年金


3.全労済医療

掛金 月額1600円

 

≪お子様2人(時期は違えど同じものに加入)≫
1.日本生命こどもの保険
掛金 月額約15,000円
(こども保険13,500円、こども総合医療保険1,500円)

2.県民共済こども2型

掛金 月額2,000円

私(奥様)の日本生命の年金と全労済医療は、勤め人だった時に自分で契約したものですが、
それ以外、夫のJA関係の保険、子どもの県民共済は、義父が契約加入、子ども達の日本生命保険は、知り合いの生保レディの勧めで加入したため、中身をよく吟味できていません。

自分の日本生命の保険もこのままでいいのかなとも思ってます。

こども達にかかる教育費もこれからかかっていくため、また、両親高齢で農作業も今まで通りにやっていくことは難しいため、今後どうやって仕事を続けていくのか(今は家族経営)、真剣に考えたいと思っています。

 

ご相談内容はここまで。

ご相談ありがとうございました。

 

さて、農家の嫁になる前に契約した勤め人時代の保険や、その後新たに契約した保険をどうしていけばいいかどうしたら良いのか、色々な選択肢がありモヤモヤされていたかと思います。

万が一の時の備えですので、保険の見直しに絶対の正解というのは無いのですが、こういった風に考えて見直すとどうだろうかというエッセンスをお伝えしました。

 

以下、早速その回答となりますので皆さんもご参考にされてみて下さいね。

 

 

ご相談への回答

まず、今回生命保険を見直す上で抑えておきたいポイントは3つあります。

 

【1つ目、貯蓄系の保険は支払いに余裕があるなら基本継続でOK。】
→加入したのが5~6年以前のまだ利率が高かった貯蓄系の保険であればお金が増えるメリットはあるのでそのまま継続でも大丈夫でしょう。

ただし、加入したのが直近2~3年以内であれば利率がとても低いので、今後何十年も貯蓄系の保険にお金を置いておくのは少々勿体ないかと思われます。

(それであれば小規模企業共済や農業者年金、つみたてNISAなどの方を利用した方が良いでしょう。)

 

【2つ目、生活予備資金としていくらくらい余裕資金(貯蓄)があるのか把握する。】
→保険を掛ける上で大事なのは万が一何かあった時に、『自分達の手持ちのお金で対処できるか』が重要です。

その為、普段の生活費や将来のライフイベントの為の貯蓄以外の、万が一があった時の為の生活予備資金がいくら準備出来ているのかしっかり把握しておく事で必要な保険とそうでない保険の区別がしやすくなります。
※目安は6カ月以上の生活費分とされています。

 

 

【3つ目、掛け捨ての保険は「医療」と「死亡」の保障を分けて考える。】
→2つ目の生活予備資金と繋がっているのですが、生活予備資金が100万や200万円あれば、日本では高額療養費制度があり医療にそこまでお金が掛からないので、わざわざ民間の保険会社の病気やケガなどに対する「医療」の保障は必要無くなります。

また、極端な話ですが予備資金として数億円を持っていたら、万が一ご主人に何かあっても遺族がその後の生活に困らないという話ですが、現実的に考えるとそれは無理(ポイント2の「自分達の手持ちのお金で対処できるか」が不可能)なので、掛け捨ての安い保険で大きな死亡保障を持っておく必要があります。

同じ掛け捨てでも「医療」と「死亡」の保障はこのように区別しておきましょう

では、上記のポイントを抑えながらそれぞれ加入されている保険の見直しについて説明していきますね!

 

まずはご主人様の保険から見ていきましょう!

≪夫≫
1.JA終身

掛金 月額約9,000円
56歳〜80歳 年24,000円
終身共済金額 約750万円

2.JA医療共済
掛金 月額約4,000円
61歳〜80歳 年約2,400円


3.JA年金共済

掛金 月額約10,000円(〜55歳)
主契約 約600,000円
年金支払 60〜70歳

1.JA終身ですがこちら内容を詳しくみてみないと分からないのですが、「貯蓄型」の保険のみであればそのまま継続してもよいでしょう。
ただし、「貯蓄」だけでなく掛け捨ての「死亡保障」が付いている場合は、JA共済は割高となる場合が多い為他社の生命保険(収入保障保険)で検討される方が良いかと思われます。

※その場合はこちらの記事が参考になるかと思います。

https://noukafp.net/2019/10/15/jashusinkyousai/.html

 

 

次に、2.JA医療共済についてですが、これは上記したポイント2と3の生活予備資金がいくらあるのかによって、必要不要が分かれてきます。

日頃の生活費にもよりますが6ヵ月分、出来れば1年分の生活費を予備資金として準備しておければこの医療共済も必要ないでしょう。
また、仮に必要だという場合でも、JA共済はやはり割高ですので予備資金が貯まる間は県民共済など安いものに一時的に加入しておくというのでも問題無いでしょう。

※参考までにJAの医療共済に関する記事です

https://noukafp.net/2018/12/28/jairyouhokenhikaku/.html

 

最後に、3.JA年金共済ですが、こちらはポイントの1つ目にあるように貯蓄タイプの保険なので、よほどここ数年の直近で加入したという場合でなければそのまま継続でOKでしょう。

ご主人の分は以上となります。

 

では、次に奥様の保険も解説していきますね!

 

≪奥様≫
1.JA終身
掛金 月額約4,500円
主契約 200万円


2.日本生命年金

掛金  年額約180,000円(〜60歳)
60歳支払開始、10年確定年金


3.全労済医療

掛金 月額1600円

 

1.JA終身についてはこれまで何度もお伝えしているように、純粋に貯蓄タイプの保険であればそのまま継続でOKかと思われます。

ただ、JAの終身共済は主契約の死亡保障の他に掛け捨てのちょっとした保障が付いていることも多いため、そういったちょっとした保障は付けないようにしましょう。

 

次に2.日本生命年金についてですが、こちらは年金タイプの貯蓄保険ですのでご相談者様がお考えのようにそのまま継続で問題無いでしょう。(もちろん加入した時期にもよりますが)

そして、3.全労済医療については、ポイントの2つ目ですね。ご主人の医療共済と同じ考えで大丈夫(生活予備資金があれば不要)なので、詳しい説明は割愛しますね。

 

 

では、お子さんの保険についても解説します。お二人とも同じ内容に加入されているようですので、まとめて解説します。

≪お子様2人(時期は違えど同じものに加入)≫
1.日本生命こどもの保険
掛金 月額約15,000円
(こども保険13,500円、こども総合医療保険1,500円)

2.県民共済こども2型

掛金 月額2,000円

まずは、1.日本生命こどもの保険ですが、こちらは一般的な学資保険になるかと思われます。

学資保険は子どもの将来の教育費を準備する為の保険なので、主契約のこども保険は残してこども総合医療保険(おそらく特約?)は外して貰ってよいでしょう。

 

特にお子さんは医療費などはそこまで掛からない自治体が多いため、手持ちのお金で対処できるかと思います。

 

そして、2.県民共済こども2型についてももう説明は必要無いでしょうが、生活予備資金があれば基本的には不要でしょう。

以上、現在加入されている保険についてポイントを踏まえた見直しの解説となります。

 

【※重要※】
一番大事なのは何かあった時に自分で対処できない経済的な損失をカバーする為に保険はあります。

ですので、

1、ご主人が無くなった時に自分や子供が不自由なく暮らしていけるか

2、ご主人が働けなくなった時に自分や子供が不自由なく暮らしていけるか

という所は経済的損失が大きい部分ですので、保険を検討する上で最優先事項かと思われます。

 

1の死亡保障に関してはご主人のJAの終身共済の特約に加入されているかもしれませんが、その保障額が適正かどうかはきちんと検討するようにしましょう!
(とくに収入が高いご家庭は支出も高い傾向にあるので保障額が足りないケースも多いです。

また、余計なお世話かもしれませんが、ご主人が亡くなった時にその後も農業を続けるのか?そして、どこの家に住むのか?を考えて保障を持たれると良いかもしれません)

 

また、2の働けなくなった時の保障が手薄に感じます。こちらについては働けなくなった時に毎月お給料のようにお金を受け取る事が出来る『就業不能保険』といった保険があります。
たまにですが、ご主人が働けなくなり生活費や借入金の返済をどうしたら・・というご相談もあったりするので、こちらは月に数千円の保障ですので是非ご検討されて下さいね。

 

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以上が回答となります。

 

 

まとめ

今回はご家族でどんな保険にどんな経緯で加入しているか詳しく教えて下さったので、回答もある程度絞った内容で回答出来ていたので、自分の場合ではどうか?と考えやすいのではないでしょうか?

是非、この機会にご自身の保険も見直してみられてはいかがでしょうか。

また余談ですが、最終的にはこういった保険などは合理的に見直す(必要無いと切り捨てる)のも大事ですが、ご相談の上ではどんな経緯で加入したのかなどをしっかりヒアリングしてくれるアドバイザーを探すと良いと個人的には考えています。

長年ご両親や家族が払ってくれていた保険をたとえ本当に不要だったとしても、バッサリと要らないとだけ言われたら少しムッとしてしまうのが人間です笑
(なんだか自分や家族のことを安易に否定されたように感じてしまいますよね。)

ですので保険はもちろん、本当にあなたのことや人生全体のことを想って気持ちよくご相談に乗って下さる方に出会えることを願っています。

※でも、不要な保険は最終的にはやっぱり見直して下さいね(笑)

 

では、今回も最後までお読み頂きありがとうございました!

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