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就農時に貯蓄を使い果たして貯金0!という農家の老後資金準備のポイントとは?

こんにちは
若手農家の老後不安を楽しみに変える
家計の土づくりアドバイザー西田凌です。

 

いきなりですが、皆さんは人生で3回ある『お金の貯め時』をご存知でしょうか?

人生のお金の貯め時というのは、大きな金額を貯めることができる期間のことで、基本的に支出が少ない時期になります。

それがこちらになります。

・独身時代
・結婚して子供が大きくなる前
・子供が独立してから引退まで

 

お金を貯めるのは毎月コツコツと貯めていくのも大事ですが、この人生の貯め時でいかに貯められるかというのが資金準備のポイントになってきます。

お金を貯めていたけど、新規就農で自己資金や所得が上がるまでの生活費に使ってしまったという方は、特に3つ目の貯め時を抑えておく事は必須です。

まずはそれぞれを詳しい説明と合わせてポイントを抑えていきましょう!

 

目次

人生のお金の貯め時

独身時代

独身時代というのは学校を卒業して働き始めで、給料はそこまで多くないかもしれませんが、自由に使えるお金が多いので贅沢しすぎたり、散財しなければお金が貯まりやすい時期になります。

 

これから新規就農を考えている方やまだ結婚していない農家さんはこの間にできるだけ貯めておく癖をつけるようにしましょう!

 

結婚して子供が大きくなる前

結婚する時は何かとお金が掛かる時期ですが、基本的に生活費の支出は1人の時の2倍にはならないので、独身時代よりも効率的にお金を貯める事ができます

 

新規就農を考えている世帯はこの間に自己資金や新規就農後の生活費をがっつり貯める、すでに就農している農家さんはお子さんの教育費やライフイベント(住宅、車の購入や旅行)など、大きな支出に備えてこの時期にはしっかり貯めておきましょう!

 

子供が独立してから引退まで

子供が学校を卒業して、手が掛からなくなった頃にはお金も掛からなくなってきます。

ここから仕事(農業)を引退するまでが人生で最後のお金の貯め時となり、通常はここでスパートをかけて老後資金を準備していきます。

新規就農時に貯蓄を自己資金や生活費に使ってしまったという方は、特にこの時期にしっかり貯めることを意識しておきましょう。

 

貯め時で意識しておく人生の3大資金

基本的にこの貯め時では、人生で特にお金がかかると言われている人生の3大資金を準備する時期と言われています。

〈人生の3大資金〉
・教育資金
・住宅資金
・老後資金

 

教育資金

教育資金は独身時代や結婚して子供が大きくなる前の貯め時児童手当などを他の支出に回さずに、きちんと貯めればある程度の教育資金は準備できるようになっています
(もちろん、習い事を多く受けさせたり、高度な教育を受けさせるという場合はもっと計画的に準備する必要がありますが)

住宅資金

住宅資金に関しても、相談を受けていて農家さんの場合は仕事柄、家賃が低い地域や、親と同居している世帯が多い印象です。
自分達で家を建てよう!という場合以外はあまり大きな負担になる事が少ないです。

老後資金

しかし、農家の場合は最後の老後資金準備が大きなネックになってきます。

サラリーマンを定年してから新規就農でなければ、農家が加入する国民年金から受け取れる年金というのはサラリーマンの厚生年金よりも少なくなります

ですので、老後資金というのは農業を引退し年金生活が始まるまでに、しっかり貯めておく必要があります。

 

しかし、先にも書きましたが、これまでのお金の貯め時で貯めていたお金は、新規就農の自己資金や生活費、教育資金や住宅資金で無くなる(った)という事もあります。

そういった農家さんは人生最後の貯め時である、子供が独立してから引退までの間に老後資金を一気に貯める事を意識する必要があります。

もし、子供が独立するのがだいぶ後になり、最後の貯め時が短いというのが分かっている方は、少額からでもいいのでできるだけ早めに準備していく事が大事になります。

 

農家の老後資金準備の注意点

農家特有のメリットである、長く働くというのは老後資金対策では有効な手段になります。

長く働くことで、貯め時を長くしようと考えている方や、ずっと働くから別に老後資金は貯めなくていいという方も中にはいらっしゃいます。

しかし、人間いつまで働けるかというのは、その時になってみないとわかりません。老後対策をそれだけに頼るのは少々リスクが大きいようです。

人間は最後の大勝負という時にはリスクを軽視してしまうという事があります。

ギャンブルで負けているのに、それを取り返そうと最後に大きく掛けて余計に負けてしまうという。というようなことです。

できれば人生をギャンブルで過ごしては欲しくありません。

 

長く働いて老後対策にするというのは

老後資金として1000万円準備しておきたい場合に、現役時代(65歳)に700万円、65~70歳くらいまでに300万円というように、現役時代との老後資金準備の負担のバランスを取る程度に考えるといいでしょう。

 

まとめ

農家の場合の老後資金準備のポイントは

・貯め時を意識しておく
・長く働く(過度に期待しすぎない)
・少額でもいいので早めにコツコツと準備する

という3つのポイントがありました。

貯め時が長くあったり、長く働くから大丈夫、ずっと先の事だからと考えずに、貯め時を最大限利用しつつも、早めにコツコツと老後資金準備をしてくと、後々の負担というのはかなり違ってきます。

新規就農を考えている方や農家の方はこういった点に注意して老後資金準備をしていきましょう!

 

最後までお読み頂きありがとうございました!

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